米Intelと米Advanced Micro Devices(AMD)は今月、新世代のプロセッサやチップセットを発表する。パソコンメーカー各社は現在、これらの新製品を採用した高性能デスクトップ製品を準備している段階だ。
パソコンメーカーは新プロセッサを800〜1500ドルのパソコンに搭載する見込みである。高速マイクロプロセッサだけでなく、コンポーネント間のデータ転送速化を引き上げるチップセットを組み込む。
Intelは新しいPentium 4プロセッサをリリースする。動作周波数は、2.8GHz、2.6GHz、2.4GHz。それぞれ800MHzのバスと、Intelのハイパースレッディング技術を採用している。
Intelはまた、デスクトップ向けの最新チップセット、865(開発コード名はSpringdale)を5月中旬に発表する。865は、800MHzのバスや400MHzのDDR SDRAMのデュアルチャネルを備えるなど、性能強化を図っている。
2.4GHzのPentium 4、865チップセット、40GB以上のハードディスク、CD書き込みドライブを搭載した新たなデスクトップパソコンの価格は、800〜900ドルとなる見込み。
一方のAMDも5月中旬に、新しい主力製品、Athlon XP 3200+プロセッサをリリースする。Athlon XP 3200+は初めて400MHzのバスを搭載する(関連記事)。
IntelとAMDの新プロセッサは、これらを搭載するパソコンの性能向上を約束しながらも、価格上昇を小さい範囲にとどめる。しかし、すぐに消費者の購買意欲をかりたてることにはならないだろう。現在パソコンを購入する消費者の多くは、ノートパソコンか800ドル以下のデスクトップパソコンを選択する。1500ドル以上のデスクトップパソコンを購入するユーザーもわずかにいるが、その中間となる800〜1500ドルの製品の需要は沈静化している。
しかし、現在所有しているパソコンと新製品の性能の差が開けば、やがては消費者や企業の関心が新製品に集まるだろう、とアナリストらはみている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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