米IBMと米Akamai Technologiesは米国時間5月1日、ウェブベースのビジネスアプリケーション配信を高速化するウェブ・ホスティング・サービスを発表した。サービス名は、Akamai EdgeComputing Powered by WebSphere。IBMのJavaベースのソフトウェアプラットフォーム、WebSphereを利用する。
同サービスでは、WebSphere上で動作するビジネスアプリケーションの複製を作成し、Akamai社が所有するネットワークのサーバでホスティングを行う。実際にアプリケーションを使用する顧客やパートナー企業と地理的に近い場所にあるサーバで稼働させることで、「ウェブベースアプリケーションの処理速度と性能を向上できる」(両社)という。
たとえば企業は、Akamaiのサーバを使って、自社サイトへアクセスしてきたユーザの認証部分の処理などが可能となり、社内にあるサーバの負担を大幅に軽減できる。WebSphereを使う企業ユーザーは、Webサービスを社内で導入するか、ホスティングサービスを利用するか選択できる。
Akamaiの幹部は、「最初は試しに、1つか2つのWebサービスをホスティングする企業が多いだろう。さまざまなビジネスアプリケーションのホスティングにAkamai EdgeComputing Powered by WebSphereを利用する企業が増えることが予想され、ビジネスチャンスとして期待できる」と述べた。
同サービスは、コンピューティング資源を水や電気のように必要に応じて購入できるようにするという、IBMのオンデマンドコンピューティング戦略の一環である。Akamaiは現在、ウェブコンテンツを自社サーバでホスティングしてコンテンツ配信の速度を向上するサービスを手がけているが、Akamai EdgeComputing Powered by WebSphereによりアプリケーションのホスティング事業へ参入することになる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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