リコーは5月1日、2003年3月期(2002年4月1日〜2003年3月31日)の決算を発表した。連結売上高は1兆7383億円、前期の1兆6723億円に比べて3.9%増となり、9期連続の増収となった。営業利益は1336億円で、前期の1296億円から3.1%増加した。純利益は前期の616億円から17.7%増の725億円と、11期連続の増益、9期連続の最高益を記録した。
連結売上高の構成比率は国内売上高が51.5%、海外売上高が48.5%となり、海外の比率が前期比で2.5%増加した。米ドルおよびユーロに対する平均円レートとして121.96円(前期比3.14円の円高)、121.00円(同10.40円の円安)を使用したため、これらの為替変動の影響を除くと連結売上高は前期比2.7%の増加となる。国内ではプリンティングシステムの販売や、ソリューションビジネスなどが好調に推移した。海外では、主力のデジタル機器が順調に売上げを伸ばし、光ディスク事業や半導体事業が好調を維持した。
事業別の売上高は、事務機器が1兆5205億円(前期比2.4%増)、画像ソリューションが8597億円(同8.0%減)、ネットワークI/Oシステムが4633億円(同34.6%増)、ネットワークシステムソリューションが1974億円(同4.6%減)、その他事業が2177億円(16.5%増)。特に、ネットワークI/Oシステムの戦略拡大が奏効し、前期比34.6%増の大幅増収となった。
今期の見通しについては、売上高が1兆8050億円、純利益は790億円と予測している。つまり10期連続の増収、12期連続の増益、10期連続の最高益を見込んでいる。
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