IBMは、携帯電話から音声でビジネス向けポータルサイトを利用できるようにする口述筆記ソフトウェアを発表した。このソフトはJavaを使ったAPIで、開発者はこれを利用して、電話やその他の音声認識ソフトを通じて入力された口述のデータを筆記するプログラムを作ることができる。IBMはこのプログラムを「transcription portlet」と呼んでおり、この口述筆記を利用することで、電話を使って情報を口述で送り、それをテキストデータに書き換えさせたのちネットベースのアプリケーションにそのテキストに基づいたアクションを起こさせる、といったことができるようになる。
「モバイルの無線環境からポータルにアクセスするための、新しいインターフェイスに取り組んでいる」と、この開発にあたったIBMのGene Cox。同氏はIBMパーベイシブコンピューティング部門のモバイルソリューションディレクターである。
IBMのWebSphere Voice Application Accessにおいて同アプリケーションを利用する場合、たとえばユーザーアカウントの作成、筆記内容を送る相手先メールアカウントの登録、筆記情報の管理・修正といったことができる。
4月17日にリリースされたtranscription portletは、無料で試用ダウンロードできるが、これはW3Cの規格であるVoiceXMLに基づいて開発されたもの。W3Cは今年1月に、VoiceXMLを候補推薦ステータスに昇格させたが、いっぽうでは知的所有権を巡る争いが残っていた。
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