三菱電機、02年度決算は前年比横這いの3兆6390億円に

WebBCN (コンピュータ・ニュース社)2003年04月30日 10時00分

 三菱電機は、02年度(03年3月期)の決算を発表した。売上高は、対前年同期比、ほぼ横這いの3兆6390億円、営業利益は前年のマイナスから一転し631億円、税引き前利益は24億円、当期利益はマイナス118億円となり、一株あたり利益はマイナス5円51銭となった。

 この結果を、「売上高については、1月に発表した業績の修正通りの結果となった。営業利益、税引き前当期純利益は2年ぶりの黒字となったが、当期純利益がマイナスとなったのは有価証券の評価損、外形標準課税の影響」(佐藤行弘 常務取締役経理部長)と説明している。

 セグメント別では、重電システムが売上高は前年比6%減の8611億2000万円、営業利益は594億600万円、産業メカトロニクスが売上高は6%増の6394億2200万円、営業利益は579億6900万円、情報通信システムが売上高は10%減の6864億3200万、営業利益はマイナス272億7300万円、電子デバイスが売上高は2%減の4604億6900万円、営業利益はマイナス530億7800万円、家庭電器が売上高は9%増の7891億4900万円、営業利益は361億9500万円、その他が1%減の5661億9900万円、営業利益は110億8000万円となっている。

 「情報通信部門は減収増益となった。とりわけ欧州での携帯電話事業の再編、北米での通信インフラの再編などにより減収は余儀なくされたが、収益については赤字幅を大幅に圧縮した」(佐藤常務)

 03年度予測は、売上高は11%減の3兆2500億円、営業利益が19%増の750億円、税引き前利益は0円、当期純利益は50億円としている。

 「グローバルには景気不透明感が続いているが、とくに日本では株価低迷がいっこうに改善していない。内部の経営改善についてはやれることは全部やるということを前提とはするものの、厚生年金基金の代行返上にともなう影響見込みとして約500億円の損失を含めており、税引き前利益が0億円、当期利益が50億円となった」(佐藤常務)

三菱電機

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