松下電器産業の02年度(03年3月期)連結決算は、売上高が対前年度比5%増の7兆4017億円、本業の儲けを示す営業利益は前年度の1990億円という大幅赤字から一転1266億円の黒字となった。
税引前利益は689億円の黒字だったが、純利益は外形標準課税の導入にともない法人税等が増加195億円の赤字になった。
中村邦夫社長は、この決算について次のように語った。
「営業利益1000億円突破は、社会との約束として何としても実現しようと努力してきたが、1266億円を達成できた。目標は、対売上高比5%に置いており、実績は2%で、その意味ではまだ不十分な数字だが、最低限の目標はクリアできたと考えている」
03年度については、「内外の経済環境機極めて厳しいと判断せざるを得ないが、『V商品』として90品目の投入を予定しており、メーカーの本分である『商品力』を磨くことで、売上高7兆4500億円、営業利益1500億円を達成したい。とくにDVDレコーダーで実現したような『世界同時発売』により、販売チャンスのロスを防ぎ、また、世界市場でも『パナソニック』ブランドに統一、ブランド価値と企業価値の向上に努める」とした。
また、構造改革について、「吸収合併した子会社群などドメイン事業の強化がメインテーマとなり、一部リストラもともなうが、『強い商品』の育成強化に全力をあげる」と語った。
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