NTTデータ、丸紅、マルエツの3社は4月24日、食品流通分野における無線ICタグの活用についての実証実験を実施すると発表した。実験開始は9月を予定する。
無線ICタグは、必要時に必要な情報の取り出し、書き込みができる超小型のICチップ。バーコードと比べ、複数一括読み取りができ、複製や偽造が困難という特徴がある。
これまでもICタグ利用実験は行なわれているが、生産者から店舗までの物流の効率化の検証レベルに留まっていた。今回の実験では、出荷段階から各商品に無線タグを付与し、消費者が食品を消費するまでの流れをトータルで検証する。これにより、今までの課題であったコスト面での有効性を実証するとともに、消費者の動向を探ることができるという。
「消費者側は実験に参加することで、商品の原材料や流通経路を確認し、安心して消費できるというメリットがある。また、生産者のメッセージやおいしい調理方法などの付加情報を得られる」(3社)
丸紅は、ICチップの提供やRFID全般の技術ノウハウ、サポートを行なう。NTTデータは情報センターの構築および運営を担当する。大日本印刷が製造したICタグをつけた商品は、マルエツの実験店舗に置く。3社は「今後、生産者、食品メーカや物流分野などからの参加も広く求めていく予定」としている。
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