Itaniumプロセッサファミリーの3代目となるItanium 2 6M(開発コード名Madison)を32個搭載し、Windows Server 2003をインストールしたNECのサーバExpress5800/1320Xcが、ベンチマークテストで最高記録を出した。NECの米国関連会社NEC Solutions Americaが米国時間4月23日に発表したもの。「2001年8月から1位だった富士通のUNIXサーバの性能を上回り、Windowsサーバでは初めての首位達成となった」(NEC)
Express5800/1320Xcの実行性能は1分当たり51万4000トランザクション。富士通のUNIXサーバは45万6000トランザクションだった。なお、NEC Express5800/1320Xcの価格は590万ドルで、TPC-Cのトップ10では最も安いという。
ベンチマーク結果は、Transaction Processing Performance Councilが策定したTPC-Cテストに基づくもの。TPC-Cテストは、サーバの性能測定に最もよく用いられる指標で、在庫管理システムをシミュレーションし、発注処理や在庫追跡などのタスク処理性能を測る。
しかし、NECの勝利は長くは続かない模様だ。Itaniumを共同開発した米Hewlett-Packard(HP)が、4月24日のWindows Server 2003リリースに合わせて、自社製品の性能テスト結果を公表するが、情報筋によると、NECを上回る見込みだという。また米IBMが、Power4プロセッサを搭載した32ウェイUNIXサーバ、p690の次期版で、新記録を出そうと取り組んでいる。
Itanium 2 6Mは今年後半にリリースされる予定である。米Intelは「Itanium 2 6Mの性能は、Itanium 2を30〜50%上回る」と見込んでいる。今回のベンチマーク結果では、Itanium 2 6Mの1分当たりのトランザクション(51万4000)がItanium 2のそれ(43万3000)を19%上回った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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