米Microsoftが、セガ株の取得を検討していることが明らかとなった。読売新聞が4月21日に報じたもの。現在、セガは合併先を探しており、またMicrosoftも自社のゲーム機Xboxの競争力確保を狙いすでにゲームメーカーを買収している。
読売新聞の記事によると、Microsoftはセガに対して株式の一部買取りを申し出たという。両社の幹部はいずれもコメントを拒否している。
セガは「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」などの人気ゲームソフトを生み出しているが、近年は業績が低迷している。同社は今年2月、パチンコ機器メーカーのサミーとの合併を検討していると発表した。しかしそれ以降、別の合併話もいくつか舞い込んでいる。先週には、ライバル企業のナムコから合併を前提とした申し入れがあった。この他にも、米Electronic Artsの名が挙がっていた。
米Sega of Americaの広報担当者、Gwen Markerは、次のように語りMicrosoftの件については触れていない。「4月22日に東京で取締役会を開き、サミーとナムコの件について検討を行なう。現在、合併を前提とした申し入れを受けているのはサミーとナムコの2社のみである」(Marker)
これに対し、ゲーム産業調査会社の米DFC Intelligenceのプレジデント、David Coleは、「Microsoftがセガの株式の一部、または全てを買収することは突飛というほどでもない」と語る。
Coleは、「Microsoftがセガに興味を示すのもごく当然のことと言える」とし、次のように説明する。「Microsoftはゲーム業界で急成長を見せており、セガの買収では他の企業より優位なポジションにいる。セガが合併先として最初に思い浮かべる企業だろう。セガの買収により、Microsoftはオリジナルコンテンツの流通経路を手に入れることになる。セガがゲーム産業の資産の大部分を所有しているからだ」(同氏)
実際のところ、Microsoftとセガには密接なつながりがある。Sega of Americaの前のプレジデント、Peter Moreはを今年1月に同社を退職した後、MicrosoftのXbox部門に加わっている。ただし、Coleは、「セガのような大手企業を吸収するには問題が生じる場合があるため、Microsoftがセガを買収する確率は50%未満だ」と述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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