NTTグループは4月23日、「NTTグループ3カ年経営計画(2003〜2005年度)」を発表した。それによると、「新たなビジネスモデルの創造を通じて“光”新世代を開拓する」という。
主な事業の計画/方針は以下の通り。
- リアルタイムな双方向映像通信手段を使った総合サービスの展開を推進する。2005年春を目途に、主に企業向けのサービスを大都市圏から開始し、順次サービス・エリアを拡大する。
- グループ内のIP系リソースを集中し、中小企業/SOHO/コミュニティを主なターゲットとするネットワークサービス、アプリケーション、端末系サービスなど、パッケージ商品の開発体制を強化する。
- 高速で安定性に優れた光アクセスサービスをブロードバンドアクセスの中心とし、販売拡大に注力する。
ADSLサービスについては、
- 競争対抗
- 多様なユーザーニーズへの対応
- 潜在的光アクセスユーザーの掘り起こし
という観点から、引き続き商品力を強化する。
- 第3世代(3G)携帯電話網、FOMAについては、地下やビル内も含めた提供エリアの拡大、端末の機能向上などを推進する。
- 無線LANアクセスサービスについては、引き続きグループ各社が需要開拓に取り組むとともに、ローミングなどユーザーの利便性向上を図る。
- ベストエフォート型のIP電話サービスについては、ADSLサービスなどの付加的な位置付けとし、他事業者との競争やユーザーニーズに対応する。光アクセスの本格的拡大と、同グループが提唱する"レゾナントコミュニケーションネットワーク”の構築に合わせ、高品質で多彩な付加機能を持つIP電話サービスへの移行を推進する。
また同グループ傘下のNTTコミュニケーションズでは、IPおよびデータ通信事業においてアジアを重点エリアとし、取り組みを強化する。また、同社が2002年に買収した米Verioのホスティングサービスなどを活用しつつ、戦略的パートナーとの提携によるグローバルIPソリューションを推進するという。
NTTドコモは、欧米に加えアジアでもiモードおよび3Gサービスの展開を進めるとしている。
なお財務面では、2005年度に連結ベースの営業利益1兆6000億円を目指すという。
NTTグループのプレスリリース