ネットワールド(中村康彦社長)は4月21日、1台のパソコン上で複数のOSを同時に稼動できる米VMware社のソフトウェア「VMware Workstation 4」の日本語版を、国内代理店として発売すると発表した。
パートナー企業として大手システムインテグレータ6社などと提携した間接販売と、同社のインターネット(http://fleche.networld.co.jp/eshop/)から販売を開始した。
同ソフトは、Linuxやウィンドウズ、MS-DOSなどのOSをインストールすることで各OSの仮想マシンを構築し、ハードウェアに依存せず独立した状態で複数のOSを利用することができる。今回のバージョンでは、サポートするOSとしてウィンドウズ・サーバー2003やRed Hat8.0/betaなどを拡充。また、古い形態のアプリケーションを使用する企業向けにデバック機能をフル活用できるようにした。
このほかでも、CD-R/RWのサポートやストリーミングビデオを再生できるなどマルチメディアデバイスも強化したほか、無線LANのWi-FiをサポートしてUSB4.0−2.0対応機能を加え、IPアドレスの設定も可能にした。
米VMwareのジム・レノックス・アジアパシフィック・ディレクターは「同ソフトでは、再起動することなくOSの切り替えが可能で、同時にすべての仮想マシンを稼動させられるため、企業での必要性が高まっている。前のバージョンまでの140万ユーザーは半数が米国だったが、日本でも販路を拡充したい」という。他社との比較では、「サウンド機能やグラフィックスのパフォーマンスが高く、差別化が図られている」(同社)と強調する。
同ソフトは1台のパソコンで複数のOSが必要な教育機関やソフトウェア開発・サポート部門、異なるバージョンのフトを必要とする企業のニーズが高いと想定している。
オープン価格での販売で、Linux向けとウィンドウズ向けのパッケージがともに5万1000円、アップグレードパッケージが2万3500円。03年3月13日以降にバージョン3.2を新規購入したユーザーには、無償で新製品を提供する。
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