サイボウズと日本ベリサインは21日、中小規模の企業や組織に向けてセキュリティを強化したグループウェア環境を提供することで協業すると発表した。
この協業で両社はまず、サイボウズのグループウェアである「サイボウズAG」と日本ベリサインのウェブサーバ用SSL電子証明書「ベリサインサーバID」を組み合わせ、ISPやデータセンターとの一体型サービスとして「Cybozu Secure Pack(仮称)」を提供する予定。同サービスの提供開始時期は6月中旬としている。
今回の協業は、多様化する両社の顧客ニーズに対応すべく実現したもの。サイボウズ代表取締役社長兼CEOの高須賀宣氏は、「サイボウズAGは現在1万6000社を超える企業に導入されており、ユーザー層が広がるにつれ専任の管理者がいない中小規模の企業やITリテラシーがそれほど高くない組織においても利用が増えてきた。
サイボウズ代表取締役社長兼CEO高須賀宣氏(左)と日本ベリサイン代表取締役社長兼CEO川島昭彦氏(右)
一方のベリサイン側も「インターネットを有効に活用しようという動きは、中小規模の企業でも確実に広がりつつある。今まではSSLの利用に熱心ではなかったこれらの企業も、セキュリティに対する危機意識の高まりとともに、重要性を認識しつつある。SSLの実装は手間がかかり、ベリサイン自身も大手企業を主な顧客としてきたが、今回の提携で中小規模以下の企業もターゲットにしていきたい」(日本ベリサイン代表取締役社長兼CEO、川島昭彦氏)と、協業のメリットを述べている。
なお、Cybozu Secure Packはプロバイダ経由のセットメニューとして販売される予定だが、具体的なプロバイダ名については今回の発表では明らかになっていない。価格についても、「プロバイダ経由での提供となるため、最終的にユーザーが支払う価格は予測がつかない」としているが、「運用管理の手間が省けるため、総合的に考えると有利な価格構成になるはず」とのことだ。
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