米IBMは4月14日、2003年第1四半期の決算内容を発表した。201億ドルの売上のうち、純利益は14億ドルで1株あたり79セント。昨年同期が180億ドルの売上のうち、純利益が12億ドルで1株あたり68セントだったのと比較して8%の利益上昇を実現している。だが、アナリストの予想は1株あたり80セントの利益だったため、それをごくわずかに下回る結果となった。またこの発表を前にして、同社の株価は1.32ドル上昇しており、80.7ドルで取引を終えている。
このようにほぼ予定通りの歳入を実現できた要因は、サービス部門の好調にある。同社CEOのSamuel Palmisanoによれば、IBM Global Servicesが今四半期だけで120億ドルもの売上を稼ぎ出したのだという。実際、同部門はこの期間に自動車パーツのVisteonと金融サービス会社のAXA Groupという2つの巨大な取引を受注している。
サービス部門が好調な一方で、ハードウェア部門は同社メインフレーム新製品であるzSeries(コードネームT-REX)出荷を前に、顧客の買い控えから6%減少している。ソフトウェア部門はWebSphere、DB2などの好調で8%の上昇を実現したが、TivoliやLotusなどについては逆に落ち込んでいる。
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