米Cisco Systemsは米国時間4月11日、セキュリティソフトウェア会社、米Okenaの買収を完了した。買収規模は1億5400万ドル。Ciscoはこの数週間前にも、IP電話技術の米SignalWorksとコンシューマ向けネットワーク装置メーカー米Linksysの2社を総額5億ドル以上で買収することを発表している。
今回買収手続きが完了したOkenaのソフトウェアは、ネットワークシステム間のデジタル通信で悪意のあるコードを検出する。Ciscoは今後、自社のデータスイッチ製品、Catalyst 6500ファミリー向けの新たなセキュリティハードウェアとともに、Okenaのソフトウェアを販売する。
Okenaのソフトウェアを取得したことで、「ネットワークセキュリティの脅威から大企業ネットワークを保護するための、包括的な製品群を顧客に提供できる」(Cisco)。
多くの企業が投資を控える中、Ciscoは2003年の企業買収ペースを加速しているようだ。同社は2000年には23社、2001年には2社、2002年には5社を買収した。Ciscoの最高経営責任者(CEO)のJohn Chambersは「これらの買収により、新規市場への拡大をねらう」と語る。
Ciscoはスイッチやルータの販売で優勢を誇っている。しかし、低価格製品がCiscoのシェアを徐々に侵食しているため、「同社は新たな製品に手を広げなければならない」と指摘する声もあがっている。
Ciscoのスポークスマンは、「顧客や株主への価値を創出するため、今後も買収を続けるつもりだ」と述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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