コンピュータ・ニュース社(奥田喜久男社長)の市場調査部門であるBCN総研は、Web上で「デジタルライフ」に関するアンケートを実施した。その結果、昨年3月の調査に比べて全般的には大きな変化はなかったが、「写真の保存」や「音楽データの記録」でデジタル機器の利用が進んでいることがわかった。
今回の調査によると、PC以外で所有率が半数を超えたデジタル機器は、「携帯電話、PHS」、「デジタルカメラ」、「家庭用テレビゲーム機」で、前回調査から大きな変化はみられなかったが、「デジタルカメラ」と「据え置きDVDプレイヤー」の所有率がやや増加した。
また、日常の8場面において「デジタル機器の利用が多い」のは、「情報収集」と「手紙や年賀状の作成」が上位となり、これも前回調査と同様だった。前回よりもデジタル機器の利用が増えた場面は、「写真の保存」と「音楽データの記録」で、「他の手段が多い」との比率を見ると、「写真の保存」では逆転、「音楽データの保存」では拮抗するまでになっている。
BCN総研では、「この2場面については、『併用層』(デジタル機器と他の手段と同じくらい)の割合が10%台と少なく、「デジタル」と「非デジタル」の色分けがはっきりしているため、今後、デジタル機器利用へのシフトが一気に進むケースも考えられる」と分析している。
さらに、その背景について「デジタルカメラ市場の拡大や楽曲データのハンドリング環境の向上により、デジタル機器、とくにPCの利用機会が増えていると考えられる。また、カメラ付き携帯電話の普及なども見逃せない要因」としている。
なお、インターネット接続環境については、大きく変化して、「ADSL接続」(1.5M、8M、12Mの合計)が53.9%と、前回調査より20ポイント増え過半数となった。これに、「ケーブルテレビ」、「光ファイバー」をあわせた『ブロードバンド率』は、75.6%に達している。
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