IT専門調査会社のIDC Japanは4月7日、2002年の中国IT市場動向を発表した。それによると、ハードウェア・デバイス市場はマイナス成長、パッケージ・ソフトウェア市場でも成長率としては過去最低の19.5%成長となり、市場規模は19億7700万ドルだった。しかし同社は、中国の安定した経済成長、過去10年間におけるITインフラの改善、企業における需要増加を理由に「2002年から2007年まで、市場は年間平均成長率25.8%で拡大し、2007年には62億3500万ドルに達する」と予測している。
その他の調査・分析結果は以下の通り。
- アプリケーション・ソフトウェア
- 同市場は、2002年に中国パッケージ・ソフトウェア市場で最大の48.4%のシェアを占め、市場規模は前年比24.9%増の9億5800万ドルに達した。今後5年間に年間平均成長率28.4%で成長し、中国のパッケージ・ソフトウェア市場で最も速い成長が見込まれる。
- アプリケーション開発/デプロイメントソフトウェア(AD&D)
- 同市場は、2001年から25.1%増の3億9800万ドルの収益を上げ、中国全体のパッケージ・ソフトウェア市場の20.1%を占めた。
- システム・インフラ・ソフトウェア
- 同市場はシステムインフラ、ネットワーク管理、セキュリティソフトウェアで構成する。2002年の市場規模は前年比8.5%増の6億2200万ドルに達した。
IDC Japan