メタソフト、北海道大学と協力、3Dウェブコンテンツ編集ソフトを開発

WebBCN (コンピュータ・ニュース社)2003年04月11日 10時27分

 メタソフト(吉田泰久社長)は4月10日、北海道大学 知識メディア・ラボラ トリーとシーズ・ラボ(山田二郎社長)と協力し、3Dのウェブコンテンツ編集 ツール「MeMeComporser(ミームコンポーザー)」、「MeMeEditor(ミームエ ディター)」を開発、4月25日に販売を開始すると発表した。

 新製品は、北海道大学のベンチャーラボラトリーである知識メディア・ラボ ラトリーが開発した基礎技術をベースに、シーズ・ラボが開発したエンジンを 利用している。CADなどで作成した3Dの形状データを、ミームコンポーザーお よびミームエディターを利用することで、GUI操作だけで回転、移動などの動 作をつけることができる。作成したコンテンツは、電子カタログ、電子マニュ アルなどで活用するなど、幅広い分野での利用が可能だという。

 「ミームメディアは、北海道大学の田中教授が提唱したコンセプトで、オブ ジェクト技術により、あらゆるデジタルコンテンツすべてを再構成、再利用可 能とするもので、日本発の技術として海外にも十分に通用する技術。今回提供 するミームコンポーザー/エディターは、3D CADなどのデータを再構成、再利 用可能なミームメディアにすることができる生成、編集のためのソフト」(メ タソフト・吉田社長)

 コンポーザーは、80種類の機能ボックスを通して動作などをつけることがで きるほか、他のアプリケーションと連携するためのAPIを提供し、企業の大規 模開発などでの活用を見込む。

 エディターは、コンポーザーの機能限定版で、約30種類の機能をつけること が可能だが、APIは提供されていない。クリエイターなどの活用を見込んでい る。

 北海道大学工学部の田中謙研究室では、昭和62年から「IntelligentPad」と 呼ばれる、基本部品の組み合わせによって情報を定義でき、知識の再編や再利 用が可能な、2次元メディアシステムの研究開発を進めてきた。今回の新製品 のベースとなっているのもその一環で、北海道大学の田中教授は、「今回の製 品は、技術的には1995年頃にSGIのマシン上で動作するものを完成させること はできてはいたのだが、具体的なビジネス展開に結びつけることができていな かった。今後もこのように、産官学での協力体制をつくっていきたい」と話し ている。

 販売はメタソフトを通して行い、課金はソフトを時間単位で利用できるパル ティオソフト社が提供したソフト電池を利用して行うが、価格は「コンポーザ ー」が1時間で1万円、「エディター」が1時間5000円となる。

メタソフト
北海道大学

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