―― 一般のインターネットユーザーにとってRSSはどんな活用法があるのですか?
一般のインターネットユーザーがRSSを使うとしたら、次のような使い方が一般的でしょう。
(1)自分のWebサイトに外部サイトのニュース見出しとリンクを表示させるもしあなたがWebマスターだったら、この使い方には興味があるでしょうね。毎日Webサイトを更新するのは大変な作業ですが、外部の他人のサイトの見出しヘッドラインを自分のWebサイトの右ブロックや左ブロックのゾーンにリアルタイムに表示できれば、自分の書くコンテンツは僅かな量であっても、情報量と変化のある、にぎやかなWebサイトを作ることができます。
もちろん、RSSはものぐさウェブマスターのためのツールというわけではありません。特定のテーマでコンテンツを書いているWebサイトであれば、似たようなテーマ、同じような視点を持ったWebサイトの見出しを、自分の文章と並べて表示できたら、サイトを訪問するユーザにとっても、関連情報が一覧できてどんなにか便利でしょう。
そのやり方についてはいくつか後述させていただきます。
(2)ヘッドラインビューアソフトでのニュース収集RSSヘッドラインビューアなどと呼ばれるソフトウェアのカテゴリが登場し始めました。
HeadlineViewer、FeedReaderは、自分が読みたいRSSデータのURLのリストを与えると、ニュース見出し一覧を見ることのできるアプリケーションです。よく検索の大手ポータルサイトでMy○○という、関心のあるニュースだけを集約できるパーソナライズサービスが提供されていますが、このアプリケーションを使うと世界中の無数のRSSデータを組み合わせて究極のMyニュースポータルを作りこむことができます。
次にAmphetadeskもWinodwsで使うRSS集約のアプリケーションですが、こちらはインストールを行うと、専用Webサーバが端末にインストールされ、ブラウザーで、普通のWebサイトのようにRSSの情報一覧を見ることができるアプリケーションです。
さらに強力なツールを求める人には、NewsMonsterもお勧めです。これはWindowsだけでなく。Linux, PalmOS, PocketPCにも対応したRSSビューア&データベース化ソフトです。
こういったRSSビューアは多数登場しています。大方、メールソフトのようなスタイルにGUIは向かっているようです。
【その他の例】
またいわゆるネットニュース、NNTPプロトコルに変換してRSSをフィードするnntp://rssという変り種もあります。このソフトを使うと数あるネットニュースリーダーソフトを使って、RSSのニュースを読むことができます。ネットニュースを普段使い慣れているならばこれも選択肢のひとつでしょう。
またビューアではありませんが、FeedSterは、世界中のRSS(2003年4月現在で1万5000件以上)のRSSのニュース見出し群(10万件以上と思います)の最新情報を検索することができます。ビューアではなく、そのときの関心で検索しながらニュースを読みたい場合にはこちらの方が適しているでしょう。
日本のWeblogを横断して読みたい?そういう読者には、NetryというグループがやっているBlogCastがお勧めです。
ここには日本のRSSデータを公開しているWeblogサイトのデータが時間順で並べられていきます。その数は160以上。海外の数万件のRSSデータ集約と比較するとまだまだ小さい数字ですが、厳選されたニュースがリアルタイムに表示されていきますから、いままさに国内のBloggerたちにとって何が関心なのかが丸見えになります。ある意味ネット上であるテーマが加熱する「祭り」現象のセンサーとしても使えるものです。
(3)自作プログラム内でのRSSデータの利用自作プログラムでRSSデータを活用するには、以下のようなコンテンツが参考になります。
また、自作プログラムでRSSの開発をいかに楽しむかのアイデアは開発者としての筆者の経験を後述させていただきます。
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