日本Sambaユーザ会は4月10日、ファイル共有ソフトのSambaにセキュリティホールが発見されたことを受けて、ユーザーに対して至急セキュリティ対策を施すよう警告を発した。
「現在提供されているSambaのほぼすべてのバージョンに致命的な脆弱性が存在し、匿名ユーザーがroot権限を得ることが可能となる恐れがある」(日本Sambaユーザ会)
具体的には、StrnCpy() 関数に細工されたnamelen変数を適切にチェックしていない事に起因した、バッファオーバーフローの問題が存在する。攻撃者にこのセキュリティホールを利用された場合、リモートから任意のコードを実行される可能性がある。
米国Sambaチームは7日にこのセキュリティホールの対策を施した「Samba 2.2.8a」をリリースしている。したがって、オリジナル版の「Samba 2.2.8」以前のすべてのバージョンのユーザーは至急、2.2.8aへのバージョンアップあるいはパッチを適用する必要がある。Samba 2.2.8aとパッチは、それぞれ以下のウェブページで入手可能。
Samba日本語版については日本Sambaユーザ会が、対策を施した「Samba 日本語版 2.2.7b-1.0」を同日リリースしている。今回のセキュリティホールに対策を施した新バージョンとパッチについては近日中にもリリースする予定という。
パッチが適用できない場合は、一時的な対策として、TCPポートの139と445へのアクセスを禁止するよう呼びかけている。 詳細については同ユーザ会のウェブサイトで説明している。
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