OpenOffice.orgグループは米国時間4月4日、無償のソフトウェア開発キットを発表した。米Microsoft製Officeの代替モジュールの開発を可能にする。
OpenOffice.orgは、米Sun Microsystemsのオフィススイート、StarOfficeのオープンソース版。今回発表したソフトウェア開発キットを使うことで、スプレッドシート計算式などの機能追加が可能になる。同キットにはプログラムサンプルが含まれるほか、900ページに及ぶガイドには、データ処理を自動化するためのマクロプログラムや標準インターフェースなどのコンポーネントの説明が掲載されている。
「同キットは、OpenOffice.orgが完成度の高い製品に近づき、Officeにとってさらに強力なライバルとなるための1歩だ」(OpenOffice.org)
オープンソース・ソフトウェアのなかで、OpenOffice.orgが他のオフィス製品と異なるのは、Officeのファイル形式が読み書きできる点にある。Microsoftが優勢を誇る現状で、これは非常に重要なことだ。アナリストは「OpenOffice.orgの変換プロセスは完璧とは言えないが、ほとんどのドキュメントを処理するのに十分なものだ」と語っている。
OpenOffice.orgはWindows、Linux、Solaris上で動作する。OpenOffice.org開発者を対象とした調査によると、LinuxバージョンとWindowsバージョンはともに「OpenOffice.org開発者にとっては同じくらい重要」だという。
OpenOffice.orgのプラグインモジュールはJavaまたはC++で記述可能。Javaモジュールは、異なるOSの場合でもコードを変更せずに作動させることができる。
ちなみにSunは、Linuxディストリビュータの米Red HatやドイツのSuSEと同様、デスクトップ向けLinuxを発表しており、企業でのLinux普及に取り組んでいる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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