東芝松下ディスプレイテクノロジーは4月3日、TFT液晶の画面から画像を直接取り込めるディスプレイを開発したと発表した。
ディスプレイ画面に印刷文字や写真など、イメージキャプチャーしたいものを当てると、データを取り込める。「絵や写真をわざわざスキャナーで取り込むといった面倒な編集作業が不要で、ビジネスだけでなく、遊びの世界にも用途が広がる可能性を持つ」(同社)
画像取り込み機能は、低温ポリシリコンTFT液晶の画素中に光センサー素子を作り込むことで実現した。画像は、960×240画素、モノクロ64階調で読みとる。なおディスプレイは、3.5型(対角8.9cm)で、QVGA(320×240画素)に準拠する。
同社では、カタログ商品のバーコード読み取り、パソコンでの掌紋認証といった用途が考えられると説明する。
またカメラと異なり、リアルサイズで対象物を写し撮るという特性があるため、将来的にはソフトや解像度を向上させることで、電子商取引や金融取引に利用できる高度な指紋認証の実現が期待できるという。
東芝松下ディスプレイでは、同ディスプレイを4月9日から開催される、EDEX2003電子ディスプレイ展(東京ビッグサイト)に出品する。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」