日立製作所は4月3日、研究者/技術者向けの特許公報検索システム、PatentRetrieverを開発し、ASPサービスとして提供を始めたと発表した。
日立は、「これまで特許公報を検索するには特許分類コードや検索用キーワードなどの知識が必要で、現場の研究者/技術者が適切な検索結果を得るのは難しかった」と説明する。PatentRetrieverを使用すると、特許公報全文が検索対象となることから、一般的な用語で特許を探せるようになるという。
主な特徴としてはまず、特許明細書や研究論文の全文など長い文章をいくつか組み合わせて検索キーとして指定でき、特許明細書の全ての文章を検索の対象とすることがあげられる。そのため、請求項で特殊な用語を使用している特許であっても、従来技術の欄や実施例などに記載されている一般的な用語から希望する特許公報を見つけることができる。
また、検索結果の特徴を表すキーワードを自動抽出する機能を備える。これにより、キーワードから出願傾向を把握し、さらに検索を絞り込むためのキーワードを選べる。
同サービスは、同社のライフサイエンス関連ソリューションの一部として提供するほか、ライフサイエンス分野以外の企業にも広く提供していく予定という。
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