トレンドマイクロは4月1日、2003年3月における国内コンピュータウイルス感染被害報告件数を発表した。
3月のウイルス感染報告件数は2707件となり、前月の2448件からやや増加した。ワースト1は被害件数が406件のWORM_KLEZ(クレズ)、2位は301件のVBS_REDLOF.A(レッドロフ)と、先月から順位変動はない。3位は4位から浮上したWORM_BUGBEAR.A(バグベアー)で、被害件数は208件だった。
3月は、新しいウイルスとしてWORM_DELODER.A(デロダー.A)が5位に登場した。ファイルのやりとりに使用されるTCPポート445番を通じて、偽装パスワードを使ってログインを試みる。「安易なパスワードを設定しているユーザーが多いことから被害が拡大した」(同社)
また、米国がイラクを攻撃した3月20日前後は、反戦メッセージを悪用したウイルス、WORM_WANOR.A(ウォーノー)とVBS_PRUNE.A(プルネ)が現れた。件名に戦争に関連したメッセージを用い、自身を添付したメールをMicrosoft Outlookのアドレス帳から取得したアドレスに送信する。トレンドマイクロによると、「メッセージ性に訴求して増殖する珍しいタイプのウイルス」という。
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