ガートナー ジャパンのデータクエスト部門は3月28日、2002年における国内PDA/ハンドヘルド市場の出荷調査結果を発表した。
PDA/ハンドヘルド市場のベンダー出荷台数は68万台となり、前年に比べ21%減となった。個人需要が一巡したことに加え、前年の過剰在庫が出荷にマイナス影響を与えたこと、景気低迷を背景に業務向け買い替えが抑制されていることなどが要因という。
OS別の動向としては、PocketPC搭載製品の増加により、同OSを含むWindows CE系が出荷全体の49%を占め、2001年に僅差で1位を譲ったPalm OSから首位を奪回した。Palm OSは前年出荷分の過剰在庫の影響と、一部ベンダーの事業縮小のためシェアが縮小している。
ベンダー別にみると、ソニーがシェア21.8%を獲得し、シャープから首位の座を奪った。シャープは2001年まで圧倒的シェアを誇っていたが、2000年に日本語Palm OS搭載製品が登場して以来、徐々にシェアを減らしている。2001年に第5位だったカシオ計算機は低価格なWindows CE搭載モデルが好調となって3位につけた。
2002年におけるエンドユーザーの需要動向を見ると、法人市場では特定業務向けが多く、既存のハンディターミナルや専用端末の入れ替えが中心となった。個人市場は、既存ユーザーの買い替えや、一部先進ユーザーの新規購入が需要の大部分を占めた。
ガートナー ジャパンは2003年の同市場について、2003年中盤からデルコンピュータの国内市場参入が見込まれ、PocketPC搭載の低価格モデルが投入されることによって個人の買い替え需要が活性化されるとして、6.3%の成長が見込めると予測している。
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