米Sun Microsystemsが、米TopSpin Communicationsから「InfiniBand」対応ハードウェアおよびソフトウェアを導入することを、米国時間3月14日に発表した。Sunは、同社のローエンドサーバ製品シリーズにTopSpin製InfiniBandスイッチを採用するほか、SolarisにTopSpinのソフトウェアを組み込む。
InfiniBandは、最小の遅延時間で大量のデータを転送するためのI/O技術で、米IBMや米Intelなどが共同で開発した。TopSpin製のInfiniBand対応高速スイッチを用いることにより、Ethernetでサーバ同士を接続したり、ファイバチャネルでストレージ機器と通信することが可能。
米IlluminataのアナリストのDavid Freundは、「TopSpinとの提携で、SunはN1戦略発展を押し進めるつもりだ」とみている。N1戦略は、Sunが提唱するデータセンター向けアーキテクチャで、数十台から数百台のサーバやストレージシステム、ネットワークスイッチで構成されるデータセンターを対象に、運営省力化を目的としている。
「基本的に、TopSpinの装置を使って大量の機器を1つにまとめ、さらに同社製ソフトウェアでシステムを制御する。これにより、扱いにくいケーブルをつなぎ直さずに、各機器間の通信が可能となる。TopSpinの手法はシステムを入れ替える必要がなく、既存ネットワークに導入できる点で優れている」(Freund)。
米Dell ComputerとIBMも、Sunとともに2002年下旬にInfiniBandの導入方針を表明したが、Sunの動きが最も積極的である。
しかし、Intelなど大手企業がInfiniBandに対して及び腰の状態にある上、既存技術が消滅せず発展していることから、InfiniBandの始動は困難な状態が続いている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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