米議会、PtoPポルノ規制の新法を検討

 「PtoPネットワークのポルノ画像を規制する新たな法律が必要だ」――米国時間3月13日、米下院政府改革委員会の公聴会で、下院議員らがPtoPネットワークの問題点を訴えた。

 PtoPネットワークの問題とされたのは(1)不法な幼児ポルノが広範囲に配布される可能性がある、(2)成人には合法でも未成年には違法な性的内容のファイルに、若者が遭遇する可能性が高い、の2項目。

 フロリダ州選出の下院議員のAdam Putnamは、PtoPネットワークを介したファイル交換に、政府主導のシステムを導入すべきだと提案した。「ビデオゲームや音楽にも格付けシステムがある。(PtoPネットワークにそのようなシステムがなければ)ポケモンのスペルを誤って入力した小学3年生などが、犠牲になりかねない」(Putnam)

 「PtoPネットワーク運営者は、ポルノ画像の交換をほう助し、大金を得ている」(コネチカット州選出の共和党下院議員のChristopher Shays)

 政府の報告書によると、「PtoPネットワークにおけるポルノ画像交換が急増している。法に触れないものが多いが、違法なものもある」という。現行の連邦法では、幼児ポルノを意図的に所有ならびに配布することは違法とされる。一般的に、わいせつ物を所有することは合法だが、それを配布することは違法だ。ただし、その法基準は州によって異なる。

 PtoPの追跡会社、米MediaDefenderの会長のRandy Saafは「PtoPネットワークで幼児ポルノを調査したところ、名前や種類などから幼児ポルノと思われるファイルが32万1千点見つかった。800校を超える大学のネットワークでも幼児ポルノと思われるファイルが存在した」と語っている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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