米Oracleは、UnitedLinuxベースのOSを利用しているソフトウェア顧客に対し、テクニカルサポートを提供する。ドイツで開催中のCeBit見本市で3月13日に発表した。対象は、Oracleと製品サポート契約を有し、UnitedLinuxのメンバー企業のいずれかとOSサポート契約を結んでいる顧客である。
OracleはUnitedLinuxと共同で、技術上の問題を解明し、対処方法に取り組む。今後のUnitedLinuxのメンテナンスリリースの際に、パッチなどを顧客に配布する。
UnitedLinuxはSuSE、SCO Group、ターボリナックス、Conectivaの4社が、Linux業界でトップ企業のRed Hatに一丸となって対抗し、企業向けLinuxの統一を目指すために結成した。
今回の発表は、「Red Hatにとってさほど衝撃的なものではないが、UnitedLinuxが着実に力をつけていることを示している。UnitedLinuxは企業向けプラットフォームとして体制を整えてきており、Red Hatにとって脅威となりうる」(RedMonkのアナリストのStephen O'Grady)
なお、UnitedLinuxは3月初め、Oracleのデータベースソフトウェア、Oracle9i Real Application Clusters (RAC) をUnitedLinux Version 1.0対応に認定した。「データベースソフトウェアがほとんどの業務遂行に必要不可欠な存在となっている今、この認定は大きなステップだ」(Oracle)。なおRACは、Red Hatの製品と組み合わせた動作も確認済みである。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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