ERPソフトメーカーのSAPは3月12日、ドイツで開催中の国際見本市CeBitにおいて、中規模企業向けの販売を強化する計画を明らかにした。年間売上高10億ドル以下の企業をターゲットとするという。
SAPは欧州の再販業者とソフトウェア開発パートナー向けに新たなソフトウェアツールとサービスを投入する。再販チャネルを構築することは、SAPが中規模企業にERPシステムを販売する上で重要な施策だ、とアナリストらは指摘する。
SAPは、ERPソフトウェア市場の長期的展望に楽観的だ。SAPのスポークスマンBill Wohlによると、中国、中南米、東欧でERP事業の成長が期待できるという。
「すでにERPシステムを導入している多数の企業がアップグレードや拡張に新たな費用を投じ始めている。SAPは、多くの顧客が、今年1月にリリースした最新版のR/3 Enterpriseにアップグレードするとみており、すでに1500本の最新版を出荷済みだ。CeBit開催に合わせてリリースした新製品、mySAP ERPのマーケティングも進めていく」(Wohl)
また同社は、モバイルデバイス向けアプリケーションの普及で米Hewlett-Packard(HP)、英Vodafoneと協力体制を敷くことも明らかにした。
モバイルデバイス向けの顧客サービスと販売アプリケーションを、HPのラップトップ、ハンドヘルドコンピュータ、サーバ、Vodafoneの通信サービスと組み合わせ、特別バージョンとしてパッケージ提供する計画である。3社はまず、欧州、中東、アフリカの企業を対象に、これらの製品とサービスをバンドルしたパッケージのマーケティングを進める。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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