Red Hatは米国時間3月12日、エントリーサーバ向けの新製品Red Hat Enterprise Linux ESと、Red Hat Enterprise Linux WSを発表した。さらに、同社のAdvanced Server製品をRed Hat Enterprise Linux ASに改名することも明らかにした。
ESバージョンはプロセッサが1〜2個搭載されたローエンドのサーバ向け、WSバージョンは同じくプロセッサが1〜2個搭載されたワークステーション向けとなる。
Red Hatはこれまでハイエンド向けのAdvanced Serverを主力としたプランを押し進めてきた。しかし、同ソフトウェアは年間あたり1500〜2500ドルのサポート費用がかかるため、企業のローエンドサーバで使用するには高すぎ、あまり成功していなかった。
Red Hatのマーケティング部門バイスプレジデント、Mark De Visserは「新製品のEnterprise Linux ESは、サポートの種類にもよるが、年間あたりの費用が349〜800ドル、WSバージョンは179〜299ドルと低価格だ」と語る。
「我々には、エンタープライズプラットフォームでエントリーレベルのバージョンが必要だった。Advanced Serverは高すぎたのだ」(Visser)
これらのEnterprise Linux製品は、IBM、Dell Computer、Hewlett-Packard(HP)などのサーバと、Oracle、Veritas Software、BMC、Borlandなどのソフトウェアで動作保証されている。Red Hatは今秋に発売予定のEnterprise Linux AS 3.0など、今後発売されるバージョンとの互換性を保証している。
Red Hatは、Itaniumプロセッサ向けEnterprise Linux製品(ASバージョン)も発表する見込み。価格はサポートレベルにもよるが、年間1999〜2999ドルとなる。XeonやPentium、またはAthlon搭載サーバで稼動する製品と比べると、500ドル以上も高い。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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