米IBMは米国時間3月11日、デジタル方式の画像監視システム市場に参入する意向を明らかにした。セキュリティに対するニーズが高まる中、デジタル監視システムのコンサルティング、統合化、導入など総合的なサービスを提供する。
現在、政府機関や企業はセキュリティ強化のため、監視システムをこれまでのビデオテープなどのアナログ方式からデジタル方式に移行している。このため、市場規模は拡大する一方だ。IBMはコンピュータシステムやデータ分析の実績を生かし、すぐに顧客を確保できると見込んでいる。
IBMのマーケティング部門バイスプレジデントのMike Maasは、「セキュリティアプリケーションにデジタル方式のサービスや機能を追加することで、コスト削減と安全性強化を可能にする」と述べている。
これまでの監視システムはビデオテープで録画されていたため、検索や保管の面で問題が多かった。デジタル方式の画像監視システムでは、データがすべて電子情報として保存されるため、検索が簡単に行える。また不審者を自動探知したり、管理データベースと連携させて監視を行なうなど、セキュリティも一層強化されることになる。
IBMが提供するデジタル方式画像監視システムの特徴は、そのデータ処理機能にあるという。画像/音声認識の分析や巨大データベースの情報検索などの技術を用い、企業がすでに設置している監視装置の機能を強化する。
「我々は小さいことをするつもりはない。IBMにとってデジタル方式画像監視システム市場は、大きなチャンスであると同時に、一大事業である」(Maas)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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