日本オラクル(新宅正明社長)とサン・マイクロシステムズ(菅原敏明社長)は3月10日、クラスタリング環境の構築実証とパートナーへの技術情報提供で協業し、「Sun Oracle Cluster Integrated Alliance(SOcial)」の活動を開始することを発表した。
今回の協業では、オラクル社内に設置した「Sun-Oracle RAC検証センター」および、サン社内の「iForce Ready Center」、「Bench mark test Center」において、「Oracle9i Real Application Clusters(Oracle9i RAC)」とサンのハードウェア/クラスタソフトウェアとを組み合わせ、全階層にわたるクラスタリング環境の構築実証を実施。そこで得られた最新技術情報を両社の販売パートナーに提供することで、パートナーへの販売支援を強化する。
検証センターでは、両社から派遣された専属の技術者と営業担当によって、システム構築のノウハウ蓄積およびノウハウに基づく最新技術情報を提供していく。
具体的には、「Oracle9i RAC」と「Sun Cluster 3.0」および高速インターコネクト製品「Sun Fire Link」の組み合わせによって、大規模な並列データベースを使用する商用アプリケーションに向けて高いスケーラビリティと可用性を実現する機能を提供する予定で、「SOcial」では、この組み合わせを実際に構築し、パフォーマンスの測定と構築実証を行う。
また、その後は、(1)小規模から大規模までさまざまな構成でのノード数、CPU数の増減などのサイジングテストに基づいた参考構成の作成、(2)両社の新製品のベータテスト──など、パートナーが両社製品の組み合わせを提案するための基礎検証を実施する計画。パートナー各社は、両社の共同検証に参加し、両社の製品に関するノウハウをいち早く習得することも可能。検証の結果は、四半期ごとにパートナーへ提供する予定。
両社では、「SOcial」の成果をすべてのベンダーアライアンスにもフィードバックする予定で、両社のアライアンスの中核をなす活動として今後も発展させていく方針。
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