凸版印刷が3月3日に、繰り返し書き換え可能な「リライタブルペーパー」を開発したことを明らかにした。約1000回の書き換えが可能という。過熱により印字/消去ができる青ロイコ印字方式を用いる。
企業では電子メールなどを使った電子的なやりとりが主流となっているが、「画面で見るよりも読みやすい」などの理由から、資料を印刷する習慣が依然として続いている。一度読んだだけで捨てられる印刷物は、企業の経費だけでなく自然環境にも負荷をかけることになる。
凸版印刷のリライタブルペーパーは、オフィスで日常使われる情報記録用紙としての利用を想定する。A4サイズの場合、印字速度が約10秒/枚、消去・印字速度が約13秒/枚で、「インクジェットプリンターのカラー出力とほぼ同等」(凸版印刷)という。
凸版印刷は、サーマル印字方式の「リライタブルプリンター」を製造する三和ニューテックと提携し、共同で販売促進に取り組む。サーマル方式はインクやトナーなどの消耗品が不要なため、「環境負荷低減とコスト削減を実現できる」(凸版印刷)
単価は、リライタブルペーパーが1枚あたり200円程度、リライタブルプリンターは1台約30万円。
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