パソナテック(森本宏一社長)は2月28日、中小のソフトハウス200社との企業連合を形成し、開発事業の共同受注も手掛ける「ビジネスパートナー コンソーシアム」を開始することを発表した。
さまざまな業界で合従連衡が進むのにともない、大規模なシステム開発のプロジェクトが数多く発足しているが、こうした大規模開発プロジェクトの多くは大手受託開発業者によって組まれるのが通常で、実力を備えた独立系中小規模のソフトハウスがプロジェクトに参加することは極めて困難な状況にある。
同社では、こうした状況を打破し、優秀なエンジニアが活躍できるフィールドを広げるために、今回の「ビジネスパートナー コンソーシアム」を形成することを決めた。これによって大手開発業者と同じ土俵に上がり、大規模開発案件の受注活動を積極的に進めていく考え。
受託した案件は、同社のシステムエンジニアを中心に、ソフトハウスの優秀な人材と派遣登録スタッフで構成される「プロジェクトチーム」によって業務を遂行していく予定。なお、同コンソーシアムでは、開発案件の上流工程から関与することができるため、派遣登録スタッフの技術力向上を図ることもできる。
同社は今後、登録中のソフトハウス50社を年間で200社に、また、直接採用している50人のシステムエンジニアを100人体制に増強する予定で、参画する中小ソフトハウスへの付加価値として、同社がもつ教育プログラムや福利厚生制度を提供する方針。
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