SAPジャパンは2月26日、my SAP CRMの最新版「SAP CRM3.1」の一般出荷を5月31日より開始すると発表した。同製品は2001年10月に発表したSAP CRM3.0の後継製品で、ポータルの活用、モバイル機器との融合などの新機能を搭載する。
同製品の特徴は、ポータルベースのソリューションということにある。数多くの情報の中から必要な情報だけを一覧表示することができるため、「ユーザーは複数のシステムにアクセスしていながら、あたかも1つのシステムにアクセスしているかのように簡単に利用できる」(同社)。営業員は、外出先のモバイル端末によって、顧客の属性情報や過去の取引データなどを利用できるようになる。
また、同製品のチャンネル管理のパートナーポータルを活用することで、パートナーに対して販促用資料やプロモーション、企業ニュースなどの情報コンテンツを提供する。こうした情報の共有を通じて、パートナーチャネルを支援できるという。
もう一つの特徴は、モバイル機器との融合である。同社の新技術であるモバイルエンジンを活用することで、フィールド営業/サービス担当者の情報力を強化し、生産性と業務品質を高められるという。営業担当者は製品・顧客情報の参照や受注処理を客先で行うことができる。モバイルエンジンはJavaを開発言語としているのでプラットフォームに依存しない。PDAをはじめノートパソコン、タブレットPCなどにインストールが可能となる。
同社は、同製品を既存のERP顧客企業をはじめERP未導入企業にも拡販していく意向。2003年末までに30社以上の受注を目標としているという。
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