NECインフロンティア(斉藤紀雄社長)とマイクロソフト(阿多親市社長)は2月21日、「Windows Server 2003」に対応した、次世代IPテレフォニーシステム「I_Teamesse for Windows Server 2003」の技術提供において協力し、フィールドテストを開始したと発表した。
両社は、02年のRTC分野での提携に基づき、マイクロソフトの「サーバー技術」と、NECインフロンティアの「キーテレフォン技術」を生かし、インターネットをベースとした新しい企業内コンピューティング&テレコミュニケーション環境の研究開発を実施。NECインフロンティアが、従来別々だったサーバーとキーテレフォン領域を「Windows Server 2003」上で統合したオフィスコミュニケーションシステムを開発し、マイクロソフトがそれに対する技術を支援してきた。今回のフィールドテストは、その成果の第1弾となる。
「I_Teamesse for Windows Server 2003」システムとは、(1)「Windows Server 2003」の「リアルタイムコミュニケーション(RTC)機能」、(2)「Windows Messenger」を利用することで得られる相手の状況(プレゼンス)と次世代IPテレフォニーシステムが管理するプレゼンス──を、世界で初めて一元化することを可能にしたもの。
さらに、(1)インフォメーションワーカーのツール(「Word」、「Excel」、「PowerPoint」など)、(2)携帯電話、(3)オフィス電話などの電話帳、(4)スケジュール管理などのデータベース、(5)オフィス用電話システム、(6)メールなどの企業内コミュニケーション──を統合した業務環境を提供し、電話とコンピュータを連携させたIT武装化を実現する。
両社は今後、音声を含めたユビキタスオフィスをPCサーバーベースで構築したい中小規模事業所に向け、同システムのマーケティングや販売活動を協力して展開していく方針で、フィールドテストのほか、技術検証および導入効果測定算出を実施していく。
なお、2月26日−28日の期間、東京ビッグサイトで開催される「IP.net JAPAN2003」に同システムを出展する予定。
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