サイバーエージェントは2月14日、2003年9月期第1四半期(2002年10〜12月)の決算を発表した。単独ベースの売上高は、堅調な広告需要、なかでもモバイル広告の好調により前年同期比17.8%増の18億9300万円となった。営業損益は4億6600万の赤字、経常損益は4億6300万の赤字、純損益は8億1000万の赤字となった。同社は営業損失の要因として、メールビジョン事業の広告宣伝および人員採用を中心とした先行投資の影響、サイブロおよびホワイトネットとの合併に伴うコスト増、一部取引先に対する貸倒損失の発生を挙げている。純損失については、投資有価証券の評価損1億1700万、100%子会社インター・レコーズの関係会社整理損2億7000万の計上を挙げている。
連結ベースでは、売上高が前年同期比58.3%増の33億900万円、営業損益が3億5800万円の赤字、経常損益が3億4800万円の赤字、純損益が5億6900万円の赤字。
またサイバーエージェントは、2003年2月14日の取締役会において、100%子会社のインター・レコーズを、2003年2月28日をもって解散および清算することを決議したと発表した。同子会社は音楽ソフトウェアに関する企画、製作、製造、販売を中心に生活者向けビジネスを展開してきたが、厳しい経営状況が続いていたという。
インター・レコーズが提供しているインターネットサービスに関しては、サイバーエージェントのメディア・コンテンツ事業が引き継ぐ。なお、サイバーエージェントの業績への影響については、「2003年9月期第1四半期に整理損4500万を計上したため、今後の損失発生は軽微」(サイバーエージェント)と説明する。
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