NECソフトは2月13日、米国カリフォルニア大学アーバイン校のフィリップ・シュー教授と共同で開発した「SemanticObjects(セマンティック オブジェクツ)」を4月1日から販売すると発表した。「バイオ/メディカル分野のデータ解析において画期的な手法を取り入れたアプリケーション構築用システム」(NECソフト)という。
SemanticObjectsの開発の目的は、性質の異なるデータベースからの情報検索、収集したデータの統合・応用を容易にすること。医薬開発や臨床研究などのR&Dを中心としたバイオ/メディカル分野では、複数のデータベースの中から必要な関連情報を集めて解析する操作が頻繁に行われている。
これまで、データベースにアクセスして情報を検索するには、データベース専用言語(SQLなど)の専門知識と個々のデータベースのデータ構造やテーブル名に関する情報が不可欠だった。
SemanticObjectsはこうしたSQL言語の知識やデータベースの知識を必要としないという点で画期的なデータ検索技術だという。「研究者は、日常使う言葉をインターフェースとして複雑なデータや知識を効率的に管理運用できるようになる」(シュー教授)。具体的には、COMPOSE言語という利用者の言語からコンピュータ言語への受け渡しをする独自の中間言語を用いることで、研究者が情報検索を容易に行えるようにする。
NECソフトでは、SemanticObjects関連事業で、今後3年間に5億円の売上が見込めるとしている。
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