米ヤフー、2003年も有料サービスに尽力

 米Yahoo!の最高経営責任者(CEO)のTerry Semelは米国時間2月12日、2003年の同社の戦略を説明した。

 Semelによると、同社の製品やサービスの質を向上することを最優先に挙げるという。質の高い製品によってユーザを引きつけ、さまざまな機能を提示し、有料サービスへの転向を促すという戦略だ。「優れたコンテンツと大規模な配信プラットフォームが強力な強みとなる」(Semel)。

 Yahoo!はオンライン広告事業の落ち込みで生じた財政難を救う経営戦略として、コンテンツやサービスを無料提供から有料サービスに切り替えるという大転換を2001年11月に発表した。その多くが成功しており、現在同社の売上高の半分近くは、有料のプレミアムサービスや米HotJobsの買収で取得した有料検索サービスなどの新事業によるものだ。

 Yahoo!がこの3・四半期連続して黒字だったこともあり、今回発表した戦略はそれほど劇的ではないが、より実質的なものといえる。Semelは、品質の向上に加え、ユーザをYahoo!の他サイトにも誘導する必要があるとしている。また、海外事業の成長、企業がオンライン広告を出す標準手法の確立、事業成長のチャンスの発掘、内部組織の改善なども目標に挙げている。

 これとは別に、Yahoo!は、複数の有料サービスをまとめたYahoo! Plusを立ち上げることも発表した。2002年11月にテスト版を開始したYahoo! Plusには、ファイルストレージやアンチウイルスソフトウェア、ファイアウォールセキュリティーなどのサービスが含まれている。正式な利用料金は明らかにしていない。

 また、Yahoo!はイギリスの電話会社、BT Broadbandと提携してYahoo! UK Plusサービスを提供していくことも発表した。さらに同社は12日午後、米国のブロードバンドプロバイダとの提携と、ブロードバンド戦略の詳細について発表を行う。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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