ソニー・エリクソン、オペラのウェブページ表示技術を採用

 ソニーとスウェーデンのEricssonとの合弁会社Sony Ericssonは、ノルウェーのOpera Softwareが昨年10月に発表したSmall-Screen Rendering技術を採用する。

 Sony Ericssonの携帯電話機P800のユーザーは、来週よりSony Ericssonのウェブサイトから、Opera Softwareのウェブブラウザをダウンロードして利用できる。

 ここ数年間、メーカー各社が携帯電話機を利用したウェブ接続を宣伝してきたにもかかわらず、サービスはあまり定着していない。デスクトップパソコンの17インチディスプレイに合わせたウェブページを名刺大の携帯電話機スクリーンに表示するのは、技術的に困難なためだ。

 既存の表示技術の1つに、Open Mobile Allianceが推進している言語がある。通常のウェブページの小型版を作成する方法だ。その他に、HTMLをそのまま利用して各自の携帯電話機の画面をスクロールする方法がある。後者の技術の欠点は、ウェブページを全て閲覧するのに、ユーザーが画面を縦横にスクロールしなければならないということだ。

 Small-Screen Rendering技術の特徴は、デスクトップパソコンのディスプレイ向けのウェブページを、小型画面に合わせて再フォーマットする点だ。これにより、画面を横にスクロールする必要がなくなる。Operaのブラウザは、非標準のHTML、JavaScript、およびP800モデルのフレームに対応している。

 Operaの技術の商品化は、長らく休戦状態だったブラウザ戦争に新たな競争を呼び起こすだろう。ブラウザ戦争は、米MicrosoftのInternet Explorer(IE)がNetscapeなどのライバルより優位に立ち始めた時点でほぼ終結したが、IEのもう1つのライバルであるMozilla.orgも、小型画面向けブラウザ市場に進出しようとしている。Mozilla.orgは米AOL Time Warnerが出資しているオープンソースの開発プロジェクトだ。

 なお、Sony EricssonはソニーとEricssonが2001年に50対50の比率で出資した合弁会社だが、これまで携帯電話市場でさほど重要な影響力を持っていなかった。財政的にも苦戦を強いられているため、両社は1月に追加出資を行っている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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