沖電気工業(篠塚勝正社長)は2月7日、2002年度(03年3月期)通期の売上見通しを6200億円から6000億円に下方修正すると発表した。営業損益が20億円の黒字と当期損益がゼロの見込みは修正しなかった。
売上高を下方修正した理由について篠塚社長は、「市場の回復が予測よりも遅く、競争がさらに激化した」ことを挙げた。ゼグメント別では、情報事業が3450億円の売上見通しから3350億円、通信事業が900億円から850億円、デバイス事業が1300億円から1250億円とした。営業損益を修正しなかったことについては、「売上高が減少したことがマイナスの要因となったが、固定費の削減や対ユーロ円安効果などでプラスになった」と話した。
同社では、中期経営計画として、昨年から「第3次構造改革」を打ち出している。篠塚社長は、「進捗状況としては、通信事業でカンパニー再編、半導体事業で設計開発と生産の分離、ペレグリン社とのアライアンスでシステムASLI事業の注力など、さまざまなことに取り組んだ。ネットワークソリューションに強い会社として一層ビジネスを拡大させながら収益を上げていく」と意気込んだ。
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