京セラコミュニケーションシステム(KCCS、森田直行社長)とネットワンシステムズ(佐藤一雄社長)は2月6日、ネットワークセキュリティビジネスで協業することを発表した。
今回の協業によりKCCSは、米nCircle Network Security社(nCircle社)の「nCircle IP360」を中核としたネットワークセキュリティ製品の販売をさらに強力に展開していく。一方、ネットワンシステムズは、豊富なネットワークインフラおよびネットワークセキュリティシステムのインテグレーション技術を提供していく。
「nCircle IP360」は、セキュリティポリシーの運用状況を管理することで、システムダウン・不正侵入・不正利用・改ざんなどのビジネスリスクを低く抑える最先端のセキュリティ概念「ネットワーク・エクスポージャ・マネジメント」を提唱するセキュリティソリューション。従来のセキュリティ製品とは全く異なり、対処よりも予防に重点をおいているのが最大の特徴。
従来の製品が見過ごしていたセキュリティレベルの劣化を分かりやすくネットワーク管理者に伝えることが可能で、セキュリティポリシーに反するエクスポージャをなくし、残されたエクスポージャのリスクレベルを理解して、アクセス状況を常に監視。これによって、統合管理を行う管理者の運用負荷を大幅に削減する。
また、従来のネットワークセキュリティの構築は、複雑なソリューションを組み合わせるため、導入までに時間がかかることが課題となっていたが、「nCircle IP360」を利用することで、企業ごとの環境に応じたセキュリティレベルの判断をリアルタイムに行い、それに応じたネットワーク環境をスムーズに構築することが可能となる。
同社では、今後も積極的にnCircle製品の代理店展開を推進し、iDCの「D@TA Center」によるセキュリティアウトソーシングサービス、およびコンサルティングも含めたトータルセキュリティソリューションを提供していく方針。
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