NTTコムウェアは、ファイル形式を問わずデジタル文書を不正利用・不正流出から保護する「ドキュメント用DRMシステム」を開発したと1月31日、発表した。
セキュリティがかかったデジタル文書を閲覧する際に、専用ビューワーを必要とせず、Microsoft WordやAdobe Acrobatといった一般的なアプリケーションで扱える。
デジタル文書の閲覧を個人/グループ単位で制限し、閲覧できる期間や回数も制限できる。印刷、保存といったファイル操作権限の設定も可能となる。
「現在のPKIを利用した方式では、暗号がいったん解かれると通常のファイルとして扱えるため、保存・印刷といったファイル操作の制御ができず、流通範囲を制限できない。ドキュメント用DRMシステムでは、ファイルを閉じれば文書は暗号化された状態で残る」(NTTコムウェア)
同システム利用の流れは次のようになる。
デジタル文書を配布する際、パソコンの暗号化用クライアントツールでファイルを暗号化し、利用条件を設定する。すると利用条件と復号化する(暗号を解く)ための鍵からなるライセンスファイルを作成し、それをライセンスサーバに登録する。
閲覧者がファイルを開く際は、復号化用クライアントツールがライセンスサーバにアクセスし、ライセンスを取得する。ここで閲覧者の権限を確認できれば暗号が解かれる。閲覧者は設定された条件のもとで利用ができるようになる。
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