「SQL Slammerの感染が広がったのは、Microsoftの製品だけのせいではないようだ」。米国時間1月29日、セキュリティ関連の研究者が警告を発している。
SQL Slammerが利用したMicrosoftのデータベースソフトウェアは、Microsoft以外の企業も製品に取り入れている。セキュリティサイトのSQLSecurity.comによると、セキュリティスキャナーからバックアップサーバまで、30種以上の製品にMicrosoft SQL Server 2000とMicrosoft SQL Desktop Edition(MSDE)2000が使用されているという。
「ほとんどの場合、危険性はそれほど高くないだろう。しかし、MSDEがインストールされているアプリケーションは、セキュリティの強化を図った方がいい」(セキュリティのコンサルタント兼SQLSecurity.comのウェブマスター、Chip Andrews)
Microsoftの発表によると、SQL Slammerの被害を受けるのはSQL Server 2000とMSDE 2000(小売りのサービスパック1とサービスパック2も含む)である。Microsoftは、MSDE 2000をデフォルトで含むか、インストール時に同ソフトウェアを利用するよう指示する自社製品のリストを発表した。
しかし、MSDE 2000をソフトウェアコンポーネントとして製品に組み込んでいる企業の多くは、こうした処置に及び腰だ。また、アプリケーションに予防措置を施してあるため、被害を防ぐことができると主張する。例えば、米Internet Security Systemsは、同社のRealSecure 7.0とInternet ScannerにMSDE 2000が含まれていることを認めるものの、「リスクを最小限におさえるよう設定した」と強気だ。
デジタルセキュリティ企業、米@StakeディレクターのChris Wysopalは、「製品のセキュリティ対策について企業が詳細を明らかにしないことが、不安をあおっている」と指摘する。「わずかでも被害を受ける可能性が残っているのなら、企業は顧客に対して対策を取るようアドバイスするべきだ」
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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