NEC(西垣浩司社長)が1月30日に発表した02年度第3四半期(02年10−12月)の連結業績は、売上高が前年同期比5.0%減の1兆682億円、営業損益が232億円の黒字(前年同期は642億円の赤字)、税引前損益が21億円の黒字(同2530億円の赤字)、当期純損益が45億円の赤字(同1550億円の赤字)となった。減収はしたものの、損益で大幅な改善がみられた。
NECソリューションズは、売上高が同比4.6%減の4767億円、営業損益が188億円の黒字だった。分野別の売上高は、SIサービス/ソフトウェアが同比2.5%減の962億円、インターネットサービス/サポートサービスが同比3.8%増の841億円、サーバ/ストレージ/ワークステーションが同比4.4%減の875億円、パーソナルプロダクトが同比3.1%減の1802億円、その他ハードウェアが同比32.8%減の287億円だった。
営業損益については、「パソコンを含めたハードウェア製品はほとんどゼロで、ソフトサービスから利益が出た」(松本滋夫専務)としている。要因としては、「パソコン販売が不振だった」ことを挙げており、第3四半期における国内出荷台数が56万台、9か月累計(02年4−12月)で185万台となった。そのため、通期目標の280万台(前年比横ばい)の見通しを、5%程度少ない265万台に下方修正した。
NECネットワークスは、売上高が同比19.6%減の3379億円、営業損益が74億円の黒字。売上高については、ネットワークインフラが同比27.8%減の1766億円、モバイルターミナルが同比22.6%減の1100億円、その他が同比53.6%増の513億円だった。エレクトロンデバイス事業については、売上高が同比16.7%増の2290億円、営業損益が346億円の赤字で、分野別の売上高が半導体で同比20.2%増の1800億円、ディスプレイで同比18.8%増の203億円、電子部品その他で同比33.5%増の287億円だった。
今年度(03年3月期)通期の連結業績は、売上高が4兆6800億円、営業損益が1000億円の黒字、当期純損益が100億円の黒字の見通し。カンパニーおよび事業別では、NECソリューションが2兆1000億円の売上高で営業損益1000億円の黒字、NECネットワークスが1兆6000億円で営業損益300億円の黒字、エレクトロンデバイス事業が9100億円で営業損益100億円の赤字を見込む。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)