半導体メーカー各社が動作周波数400MHzのDDR(double data rate)DRAMの生産増加に踏み切るようだ。米IntelがSpringdaleと呼ばれるチップセットの仕様を変更したため、400MHzに光が当たった恰好だ。
現在コンピュータに使われているDDR DRAMは動作周波数が266MHzか333MHzのものが一般的だ。しかし、米IntelがSpringdaleの仕様を変更し、Springdaleの性能をより引き出すために、400MHzが求められているのだ。
「今年は400MHzのDDR DRAMを増産する予定だ」(Elpidaのテクニカル・マーケティング部門ディレクター、Jun Kitano)。韓国のSamsung ElectronicsもDDR 400MHzの生産を増やす予定だという。
半導体メーカーがDRAMの価格下落に苦しんでいるなか、より速いメモリーの増産はDRAM価格の上昇につながる。しかも、生産ラインの変更によるメーカー側の負担が少ないというメリットもある。
Springdaleは当初、動作周波数667MHzで動作し、333MHzのDDR DRAMに対応する予定だった。しかしIntelは2002年末に、同チップセットの動作周波数を800MHzに引き上げた。それに伴い、メモリーについては400MHz DDRに対応することになった。なお同製品の出荷は、2003年3月あるいは4月を予定している。
400MHz対応への移行はIntelの他にも広がっているようだ。米Advanced Micro Devices(AMD)のAthlonプロセッサのバスは現在266MHzまたは333MHzだが、同社はそれを400MHzに引き上げる予定だという。また米Nvidiaは、最新チップセットNforce 2で400MHzをサポートする可能性を示唆している。
半導体メーカー各社は、400MHzのDDR DRAM増産に加えて、DDRの新しいバージョンDDR IIの生産にも力を入れる。動作周波数は400MHzで、2004年の量産出荷を見込んでいる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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