米AT&T Wirelessは米国時間1月28日、無線LANサービスGoPortの提供で、IEEE 802.11b(Wi-Fi)ネットワークプロバイダの米Wayportと協力することを発表した。
AT&T Wirelessのユーザーは、WayportがWi-Fiネットワークを提供している全米の475のホテル、10の空港で無線LANサービスを利用できる。同サービスでは、出張中のビジネスマンをターゲットにする。
利用料は、24時間単位の無制限接続(利用地域は1箇所に限定)が9.99ドル。1カ月単位の無制限接続が69.99ドル。なお、AT&T Wirelessの既存のデータ通信サービスを利用しているユーザーも、GoPortを利用する場合は同料金が適用される。
過剰設備と需要低迷で伸び悩む通信業界にとって、Wi-Fiは明るい希望だ。例えば、米T-Mobileは全米のスターバックス2000店以上にWi-Fiサービスを提供している。今後さらにサービスを拡大する予定である。
Wayportとの提携は、AT&T Wirelessの無線データサービス戦略の転換を示しているようだ。AT&T Wirelessはこれまで、3Gネットワークの展開を主眼としてきた。しかし3Gは評判ばかりが高いが、伝送速度はダイヤルアップ接続と大して変わらない。一方、Wi-Fi無線はアンテナから300フィート(約91メートル)の範囲内で高速接続を利用できる。
また、Wi-Fiが使用する周波数帯が米連邦通信委員会(Federal Communications Commission)の規制外とあってコストをおさえられるので、通信キャリアには魅力的だ。同技術は電話の子機やハム無線などに利用されている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス