通信チップメーカーの米Broadcomが米国時間1月27日に、米Microtuneを特許侵害で米連邦地裁に提訴したことを明らかにした。
Broadcomの主張は、Microtuneのパワーアンプ、チューナー、Bluetooth製品がBroadcomの特許を侵害しているというもの。静電気放電防止回路や無線に関する技術も対象に入るという。
特許を巡る両社の訴訟はこれで3度目。Broadcomは2002年にも、半導体RFチューナー製品に関してMicrotuneを訴えている。公判は2004年から始まる予定だ。また2001年にはMicrotuneが、BroadcomをTVチューナーチップに関する特許侵害で提訴。今年3月に公判が始まる。
Broadcomは同社が起こした訴訟について、「Microtuneによる提訴とは何ら関連性がない」とした上で、3月の公判が終了するまで、コメントを控えると発表した。
米Banc of America SecuritiesのアナリストのSandy Harrisonは、こうした特許を巡る訴訟について以下のように指摘する。「景気低迷が続き、多くの企業が知的財産の利用に厳しくなった。知的財産権を主張し、保護に努めるようになった。特に、業績が悪化しライバル企業に負けると、その傾向が高まる。一般的に景気が悪化すると、半導体関連の企業の間で訴訟が増える」
なおBroadcomは、米Intel、米National Semiconductor、仏ST Microelectronicsとも係争中である。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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