アメリカンフットボールの全米1位を決定するスーパーボウルは、全米で最も視聴率を稼ぐ大会だ。景気低迷で、スーパーボウルのテレビ放送枠に広告を出すドットコム企業はいないようだが、インターネットやインタラクティブ技術はテレビやスタジアムで活躍しそうだ。消費者と企業をつなぐ広告の手段として、関心が集まっている。
米調査会社Gartner G2のアナリスト、Denise Garciaは、「今年のスーパーボウルにはインタラクティブな技術がたくさんお目見えする。広告主はやっとウェブや技術を使った媒体の宣伝効果を測定するというアイデアにたどりついた」と述べた。
米国時間1月26日に開催された今年のスーパーボウル広告の特徴の1つが、ウェブや携帯電話を利用したインタラクティブなメッセージだ。広告業界の幹部は、「人気投票の迅速な集計や顧客の確保に技術を用いる価値を認識する広告主が増えている」と説明する。スーパーボウルは、その効果を試す絶好の機会である。
特に、インターネットとテレビのタイアップ広告に注目が集まっている。自社サイトで人気投票した商品の広告を試合当日に流したり、携帯電話のメッセージ機能で試合に関するクイズを行ったり、その手法はさまざまだ。
AdForum.comのHerve de Clerckによると、「厳しい広告市場の中で、2003年のスーパーボウル放送枠で流す30秒広告のスポット料は、前年より10%高い平均210万ドル」だという。「高額なスポット料を払ってスーパーボウル中継ですばらしい広告を流した企業は、放送後のウェブサイトのアクセス数が増えることだろう」(Clerck)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」