米国のテクノロジー専門調査会社Forrester Researchは、米国時間の1月21日、同業の米Giga Information Groupを5100万ドルで買収すると発表した。
ForresterはGigaの株式1株につき4ドル75セントを支払う。1月17日の終値は1株1ドル56セントだった。
ケンブリッジに本拠地を置くこの2社の合併は2003年第2四半期までに完了する見通しだ。Gigaの株主の意向によっては、さらに早まる可能性もある。Giga株式の17パーセントを所有する創業者のGideon Gartnerと15パーセントを所有する機関投資家のW.R. Hambrechtは、既にこの合併に賛成している。
テクノロジー専門の調査会社は、彼らが調査対象とするIT企業と同様に、バブルの崩壊に苦しんでおり、ここ数年、再編が進んでいる。
昨年、米調査会社のJupiter Media Metrixはインターネット視聴率調査事業の一部を、競合の米ComScore Networksに1500万ドルで売却した。Jupiter Media Metrixはそれ以前にもインターネット広告効果測定事業のAdRelevanceをNielsen/NetRatingsに売却している。
Forresterは昨年7月にレイオフを含む組織再編を発表したが、最近発表した2002年第3四半期の決算では、収益が前年同期の3440万ドルから2190万ドルに減少している。
Forresterによれば、Gigaの買収により約900社の新規顧客を獲得できるという。ForresterのCEO、George F. Colonyは報道発表資料の中で「今回の買収によってわれわれは対象市場と調査能力を拡大できると信じている」と述べている。
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