米Sun Microsystemsは米国時間1月16日、2003会計年度第2四半期(2002年10月〜12月期)の決算を発表した。
2002年10〜12月期の売上高は29億ドルで、前年同期の31億ドルから6%減少した。純損失は22億8000万ドル(1株当たり損失は72セント)で、そのうち21億3000万ドルは、買収企業の価値減少による非現金経費である。
一時的な費用を除くと、当期の純利益は1000万ドル(1株当たり収支はトントン)となる。同条件の前年同期の純損失は9900万ドルだった。
競争の激化や、需要減、ハイエンド向けコンピューターの価格低下に苦戦を強いられているSunは、黒字転換を目指し、経費削減に努めてきた。4400人の大規模な人員整理を昨秋から開始し、現在まで3100人を解雇済みである。同社は当期に5200万ドルの営業支出節約を実現しており、そのうち1400万ドルは人員整理によるものだ。
しかし、株式市場の低迷で買収企業の価値が下がり、大きな損失を被ることとなった。営業権減損費用のうち16億ドルは、2000年に20億ドル相当で買収した米Cobalt Networksの価値低下から生まれた。
Sunは不安定な経済状況を理由に2003会計年度第3四半期(2003年1月〜3月期)の業績予測を発表しないとしている。しかし、明るい材料もある。
当期はハイエンドの大容量サーバーが好調だった。最高戦略責任者(CSO)のMark Toliverによると、Sun Fire 12kと同15kが前期および前年同期と比べて大幅に伸びた。4ウェイサーバーの新製品、v480 serverの出荷台数も急増したという。また、当期の粗利率は前期の41.2%から43.3%に上昇した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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